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藤ノ木 陽太郎
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黒と白の釉が重なり合う蛇蝎(じゃかつ)の景色に、のびやかな絵が添えられた、唐津絵蛇蝎の茶杯です。
蛇蝎とは、鉄分を含んだ釉に長石釉を重ねて焼成することで生まれる、釉が縮れたような独特の肌合いを指します。本作では、その景色が強く出すぎることなく、穏やかで奥行きのある表情としてあらわれています。黒の釉の流れ、白の釉の溜まり、その間に現れる柔らかな揺らぎが、この茶杯ならではの景色です。
そこに描かれた絵柄は、主張しすぎることなく、器全体の調子に寄り添うように配されています。釉の動きと絵の表情が重なり、使うたびに視線を引き込む、静かな見どころとなっています。
かたちは手の中に収まりのよい小ぶりなサイズ。口縁はやさしく開き、煎茶や中国茶を少量ずつ味わうのに適しています。また、お酒のお猪口としても、釉の景色とともにゆっくりと楽しんでいただけます。
この唐津絵蛇蝎茶杯を手がけたのは、唐津・土平窯の藤ノ木陽太郎さん。釉と絵、火の作用を見極めながら、使う器としてのバランスを大切にした仕事が感じられます。
こちらは一点もの。写真の作品を、そのままお届けします。
日々のひとときに、少し深く、静かに向き合う時間を添えてくれる茶杯です。
【 ご購入時の注意 】
こちらは一点ものです。写真の作品をお送りいたします。
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【 サイズ 】 約口径52mm × 底径30mm × H42mm
【適正容量】40㎖
【重さ】約52g
【 素材 】 陶器
【 取り扱い 】 電子レンジ×、食器洗い洗浄機×、オーブン×
手づくりのため、色やサイズに若干の個体差があります。
YOTARO FUJINOKI 藤ノ木 陽太郎
佐賀県唐津市生まれ。多摩美術大学油画専攻卒業。 故郷である唐津市鎮西町の土平窯に戻り、父・土平さんのもとで学び、独立。 同地で土つくりから成形、焼成まで行い、身近な草花や鳥、虫などを描いた絵唐津や、現代的なモチーフの作品など多彩に生み出している。茶道具、花器、酒器、食器、そして動物を象った置物など幅広く制作し、古い技法に学びつつ、独自の世界観で唐津焼を伝える。
