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藤ノ木 陽太郎
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茶席で、場をやわらげる役割を担う小さな茶道具「振り出し」。
手のひらに収まる小ぶりな姿、口が小さく、蓋のついたかたち。
金平糖や砂糖菓子を入れ、軽く振りながら一粒ずつ分ける。
そんな所作そのものを楽しむ、遊び心のある道具です。
本作は、灰被(はいかつぎ)と呼ばれる表情をもつ振り出しです。
「灰被」とは、焼成中に降りかかる薪の灰が器の表面に積もり、高温の中で溶けたり、焼き締まったりすることで生まれる独特の景色を指します。
灰をかぶったような、つやを抑えた灰色の釉調は、土と火の作用がそのまま現れた、偶然性を含んだ美しさが魅力です。
この振り出しを手がけたのは、唐津・土平窯の藤ノ木陽太郎さん。
落ち着いた釉調の中に、凛とした緊張感と力強さを備えた佇まい。
静かで、どこかかっこよさを感じさせる姿は、藤ノ木さんの作品ならではの魅力です。
佐賀県唐津市鎮西町の山あいにある土平窯は、ゆるやかな斜面に工房や登り窯、茶室が点在する場所。
鳥のさえずりや、風に揺れる木々の音に包まれながら、おおらかで力強い唐津焼が、現代のかたちとして日々生み出されています。
茶道具としてはもちろん、日常の器として、飴や小さなお菓子を入れても。
使い方を決めすぎず、素材と景色、そして所作を楽しんでいただけたらうれしい一品です。
【 ご購入時の注意 】
こちらは一点ものです。写真の作品をお送りいたします。
木箱・紙箱には入りません。あらかじめご了承ください。
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実際の色味と多少異なって見える場合がございます。
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※商品の交換・返品はお受けできません。
【 サイズ 】 直径約45mm × 高さ約70mm(蓋付 高さ約87mm)
【重さ】約66g
【 素材 】 陶器
【 取り扱い 】 電子レンジ×、食器洗い洗浄機×、オーブン×
手づくりのため、色やサイズに若干の個体差があります。
YOTARO FUJINOKI 藤ノ木 陽太郎
佐賀県唐津市生まれ。多摩美術大学油画専攻卒業。 故郷である唐津市鎮西町の土平窯に戻り、父・土平さんのもとで学び、独立。 同地で土つくりから成形、焼成まで行い、身近な草花や鳥、虫などを描いた絵唐津や、現代的なモチーフの作品など多彩に生み出している。茶道具、花器、酒器、食器、そして動物を象った置物など幅広く制作し、古い技法に学びながら、独自の世界観で唐津焼の魅力を伝えている。
