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藤ノ木 陽太郎
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六角を基調にした、亀甲形。
手のひらにすっと収まる、三島唐津の茶杯です。
本作は、唐津焼の技法のひとつである三島手を用いた茶杯。
器の表面に白土を象嵌することで文様をあらわし、その上から釉を掛けて焼成しています。
白く浮かび上がる文様は主張しすぎることなく、静かにリズムを刻むように、器全体の景色を整えています。
かたちは亀甲。
直線的な構成でありながら、角はやわらかく落とされ、口縁にはわずかな揺らぎがあります。
その不均一さが、口当たりに自然な心地よさを生み出しています。
小ぶりな容量は、煎茶を一口ずつ味わうのにちょうどよく、湯の温度や香りの変化を、丁寧に感じ取る時間に向いています。
また、その佇まいと大きさから、お酒の杯として使われることもある器です。
用途を絞って丁寧につくられた器だからこそ、暮らしの中で自由に使っていただける余白があります。
煎茶にも、お酒にも。
使い手の時間に寄り添う、小さな杯です。
この茶杯を手がけたのは、唐津・土平窯の藤ノ木陽太郎 さん。
茶道具から日常の器までを幅広く手がける藤ノ木さんらしく、かたちと景色、使い心地までを一体として考え抜かれた一作です。
静かな文様と、落ち着いた釉調。
小さいながらも、手に取るたびに、確かな存在感を感じさせてくれる茶杯です。
【 ご購入時の注意 】
こちらは一点ものです。写真の作品をお送りいたします。
木箱・紙箱には入りません。あらかじめご了承ください。
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※商品の交換・返品はお受けできません。
【 サイズ 】 約口径50mm × 底径27mm × H46mm
【適正容量】50㎖
【重さ】約43g
【 素材 】 陶器
【 取り扱い 】 電子レンジ×、食器洗い洗浄機×、オーブン×
手づくりのため、色やサイズに若干の個体差があります。
YOTARO FUJINOKI 藤ノ木 陽太郎
佐賀県唐津市生まれ。多摩美術大学油画専攻卒業。 故郷である唐津市鎮西町の土平窯に戻り、父・土平さんのもとで学び、独立。 同地で土つくりから成形、焼成まで行い、身近な草花や鳥、虫などを描いた絵唐津や、現代的なモチーフの作品など多彩に生み出している。茶道具、花器、酒器、食器、そして動物を象った置物など幅広く制作し、古い技法に学びつつ、独自の世界観で唐津焼を伝える。
